O/H前の前座のおはなし

販促部 ヒロ伊藤です。

 

エンジンO/Hするために、エンジンをバラシて行くと

エンジン台で、逆さになっているクランクアッパーケース↓

よく見ると、M6のボルト3本が途中で折れています↓


この折れこんだねじを摘出しないと、エンジンが組めないので
頑張って取り除きます。

ケースが機械(フライス盤)の上に載せれて、水平にセット出来れば
簡単に?出来るんだけど

セット出来なかったので、今回はハンドドリルで穴開けて取り除きます。
(本当は、3本もあるので機械を使いたかった・・)

ネジの真ん中に、穴を開けて↓


自分では、真ん中に開けたつもりが
ズレたりするので、ドリルで貫通させた後
リューターなどで削って整え、折れこんだねじを
薄皮一枚の状態までして壊して取り除きます。

こんなのが出てきます↓


全て取り除いたら(少しでも残っていたらダメ)

ヘリサートを入れて完成です↓

これで、ケースは締め付けることが出来ます。

アッパーケースとロアケースを付けて確認してみると

赤いやじるしが、修正したねじの所

ばっちり修理完了!

 

しかし

今回のメインイベントは、エンジンO/Hとエンジン塗装

ネジの摘出は、メインイベント前の前座も前座

 

そして

もっと言うと、セミファイナル前の前座がもう一つ

それがこれ↓

ひっくり返すと↓


ケース割れ・・・・

O/H時に、ねじ折れ・ねじ上がりと共によくあります。

これも、前座として修正しておきます。

一度、大きく削って汚れなどを取り除き↓

ここに溶接で肉盛りして、壊れた部分をつくっていきます。

溶接で盛って、そして削る
削っては、盛って、削っては、も盛ってを繰り返し

だんだん形を整えて↓


だんだんと、それっぽくなってきて↓


ここに、ねじ穴を作って↓


これも、ケースを合わせて確認します

作ったのは、赤いやじるし部


カバーが装着できるか確認↓


完成です。

 

でも、これまだ前座なので

これからが、メインイベントの作業ですね!

塗装が出来てきたら、続きを報告します。

ここからは、別のエンジン

ちなみに、こんなのも修理しますよ

フィン割れ↓


これも、溶接と削りをくりかえします


何回も繰り返すと


色を塗ったら、修理した箇所もわからなくなりますよ↓


今回、フォーカスしてほしいのは

メインイベントのエンジンO/H前の前座も

「しっかり作業しますよ」って事と

前座の作業は、結構多いですよってことです。

それでは、また来週 ごきげんよ~

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