地道な作業のおはなし

販促部   ヒロ伊藤です。

今日は、前回の続き!
前回はエンジンをばらして、メタル合わせのため
オイルクリアランスなどを1/1000単位で測定しました!

そして、交換するメタルを注文して
パーツが来るまでの間に
今度は一番大切な洗浄です。

クランクケースからしっかり洗浄していきます。
オイルラインなどもしっかりチェックしながらです。

洗浄しながら、古いガスケットを剥がすついでに
ケースのエッジも取り除きます。

使う道具は↓

わたくし、要らなくなった棒やすりを改造して使っています。
このやすり、よく見ると
2サイクルのポート削り用のやすりですね。

もう10年以上使っているので、何を使ったか忘れました。

でも、自分仕様の自分に合った道具は
使いやすく、作業効率がアップしますね!
(大事なことですね)

この道具を使ってケースのエッジを落としていきます↓


そして、洗浄したケースをよ~く見ると

赤いやじるし

溶岩のようなバリが・・・

クランクケース内は、あちらこちらに
こういうのがあるので、取り除きます。
これが、落ちてエンジンの中を回ったら大変ですからね。


リューターを使って地道に作業です。

綺麗になりましたね↓
本当は、ケースの壁を加工して
オイルが少しでも早くオイルパンに落ちるようにしたいのですが
その加工は、レギュレーション違反のためNG

よって、バリ取りのみ

でも、結構大変ですよ!

このような、バリが色んな所にあります。

例えば、オイルポンプ


分解すると

分解したオイルポンプとリリーフバルブ↓

ローターのチップクリアランスを点検した後
オイルポンプのボディーを点検すると

赤いやじるし

バリが・・・・

これも、落っこちたら
エンジンにダメージを与える可能性があるので

当然、取り除きます。

パーツが小さくて、狭い場所なので
細いペンリューターを使用

そして、老眼のわたくしは
拡大鏡も使用!!


こんな感じに、洗浄してはチェック
バリなどあれば、取り除き

あたりがきつい所があれば、修正

エンジン中、全てこのような作業をします。

ミッションなんかは、部品点数が多いので
本当に大変です。

ミッション↓

そして、ダメなパーツは交換するのですが

今回は最初に注文しておいたメタル

新品のコンロッドメタル
ここで
何回もブログで言っていますが
封を開けるのは、はさみで
バッシとあけて、ホッチキスの針がどこかに飛んで行って
よからぬ所に、知らないうちに入っているといけないので!

絶対にはさみで!

そして、取り出した新品メタル


これも、手を入れてから組みます。

違いわかりますかね。
写真だとわかりづらいですね。(下手すぎて)
左が処理後・右が新品

このように、新品パーツも何かしら
手を入れてから組みます。

そして、メインメタルですが
新品でも、厚みも一応チェックしてから組みます。

そして、組んでは測りを繰り返していきます。

それにしても
地道な作業だと思いませんか?

最後に、一つ
めんどくさ~
と思ったら負けです。

作業に「めんどくさ~」は

最大の敵です!!

それでは、また来週  バイバ~イ

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