ロガーのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

 

今日は、わたくしには珍しくミニバイク
マシンはグロム↓

グロムカップのための燃調セッティング!
0マップ製作

 

セッティング用ツール↓

車両との通信用のインターフェースケーブルが
わたくしの元へ届いたので、さっそく接続してみましたが

このインターフェースはECU書き換え専用で
車両のリアルタイムモニター機構が付いていない・・・・っということは

アクセル開度が見えない=セッティングできない(0マップ製作不可)

 

どうしよう・・・・・?

 

そこで、ナイスアイディアが

データーロガーを使おう!

年季もののロガーですが、まだ使用可能↓

古臭いのも当然、2005年ぐらいの8耐ぐらいから使っていたもの

こんなのを、持ち出してきて車両に装着
当然、配線加工などありのため
配線図とにらめっこデス。

 

装着完了↓


とりあえず知りたい情報だけでいいので

今回は
アクセル開度・エンジン回転数・車速・システム電圧のみ
確認できるようにしました。

古いロガーですが、この他にまだチャンネルがあって
当時は、上記の情報以外に

空燃比・前後サスペンションストローク・前後のホイールスピード
などもロギングしていました!

 

これで、車両のリアルタイムの情報が見ることが可能に

車両とパソコンをつなぐと↓

リアルタイムモニターが!
TH(アクセル開度) 100%(全開)なのがわかります。

 

50%↓


これでECUセッティングが可能に

 

このモニターとシャーシダイナモの機能を使って
セッティングしていきます。



右側のパソコンでアクセル開度を確認しながら
左のパソコンで回転数・空燃比をサンプルしていき

空燃比が狙いの値になるように
格子のマップに反映させていきます。↓


こうやって、基本となる0マップを製作します。

あとは、サーキットでのセッティングです。

このグロムは、大気圧センサーが付いていなくて
気圧変化による、補正がないので
速く走らせるために
現地の気圧でのオールエリアでの書き換えが
キモになりそうです。

 

 

ここで、今回使用したロガー(昔使っていたロガー)をちょっとだけ

ロギングしてデーターをパソコンで開くと↓

こんな感じで線だけで表示されます。
これだけで、2007年ごろは解析してました。
サーキットのどこを走っているかも、わかりづらいですね。

 

 

それが、BMWで8耐をやっていた時の2Dのロガーでは↓

右端で鈴鹿のどこを走っているかも
わかりやすくなりました!
その他、空燃比・サスストロークはもちろん
バンク角やトラクションコントロール介入具合やブレーキ圧力なども

 

今R6では、簡易的なロガーを使っています↓

菅生ですね!

これも、コース図があるのでライダーの言っていることもわかりやすいです。

これらを駆使して、少しでも速いバイクを作りたいものです。

 

 

全日本のR6だけでなく
地方選でもミニバイクレースでも

勝負事は

真剣に一生懸命やるから
おもしろい!!

そう思いませんか?


僕らメカニックにとっては、凄く勉強にもなります!

安全に速いバイクを創りたいですね!

 

ちなみに、古いロガーでコースのどこを走っているか?

S字? ヘアピン?


その、見方は

一番下の横の列(黒くなったところ)
TH アクセル開度↓


このアクセル開度と、車速で
どこのコーナーか判断していました。

 

だから、今のロガーはとっても楽ちんです!

 

もう一つ
今回のロガーがどんだけ年季ものか?
このロガー
Windows XPじゃないと

通信できません!
年式を言うより説得力あるでしょ!

 

そのために、XPを残してあります。

 

久しぶりに開いたら、昔のデーターが出てきて
面白かったです。

鈴鹿で当時は、2′13″ぐらいがベストでしたね。(2012年)

それでは、また来週  ごきげんよ~

 

 

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