前回の続きのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

 

ネタがないので前回の続き
前回、アッパーケースにクランクをのせて

コンロッドを取り付けた所までお伝えしたと思います。

お次は、ミッション。

左のトレー・カウンター側のアルミのカラーは
シャフトにBGなどを圧入するための治具↓

ミッションも細工を施し組み上げ

それを、ケースに


次はロアケースを、かぶせるのですが
その前に、ロアケースにバランサーの組み付け

バランサーシャフトのオイルシールは、要注意!
ここも、細工

 

そして

ロアケース完成↓

本来だと、下のシフトドラム・シフトフォークも
ロアケースに組み込んでから、ケースをかぶせるのですが

カワサキは、ケースを引っ付けてから、組み込めるので後から組みます。

この方が、作業が楽ちん!

ロアケースを合体


クランクケースボルトを規定トルクでしめ

上から覗くと↓

ここに、シフトフォーク・シフトでラムを組み付けて
作動をチェック

 

オイルポンプも、だいたいキズが入っているので修正↓

リリーフバルブにも油圧をたかめるための細工をして

 

オイルポンプ完成↓

エンジンへ組み付け

パイプ・ストレーナーなど取り付け


オイルパンを取り付け、やっと逆さになっていたエンジンが
上を向きます。


残りはヘッド

綺麗にしたバルブをヘッドに

ヘッドを組み上げ

装着

 

エンジンらしくなってきました!


ここまできたら、もう少し

 

長穴加工したカムスプロケット・カム↓

それらを、エンジンに取り付け

 

バルブクリアランスを規定値になるように
シムで調整

そのあと、バルブタイミングを調整して

やっと、完成?


まだ、クラッチを組んでないのに
お気づきですか?↓


この状態で、車両にエンジンをのせます。

 

今回、オイルポンプなど全て分解しているので

エンジン右側(クラッチ側)からオイルを入れて


オイルポンプのみ手動でまわして、
オイルをエンジン各部に回しておきます。

しばらく、回すと各部からオイルが流れだしてきます。

 

メインシャフトから↓


カムシャフトから↓


オイルが出てくるまでに、けっこう時間がかかるし
ポンプもかなり回します。

 

これで、安心してエンジンがかけれます!

 

 

ここまでして、クラッチを組んでやっと完成!

 

エンジンO/Hは、分解組立とは違うと考えています。

ダメなところは、部品交換・修正を施し
ネガの出ているところは、細工を施し
WPC・DLCなどもなども施す。

100%を100%に戻すのは当たり前
付加価値を加えて100を110・120にするのがO/Hだと思います!

 

それでは、また来週   ごきげんよ~

 

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