折れるのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

まずは、これ↓


シャーシダイナモでパワーチェック中のV-MAX1200

この車両は以前にエンジンO/Hをさせて頂き
そのあとWEBの盛りカムを組んだ車両(ブログで紹介済み)

調子良く乗って頂いていましたが突然異変が・・・・・

エンジンからの異音など全くない
しかし、1気筒が死んでいる状態

ピストンが壊れたか?
でも、マフラーから白煙も出ない

とにかく原因を突き止めるためにヘッドカバーを外すと↓


車両左側からの写真で
V型エンジンのRバンク(1番)
写真の左側がINのカム  右側がEXのカム

おかしいのが、わかりますか?

写真だとINとEXのカム山が同じ方向を向いています。(ありえん!)
本来は、カム山は外外か内内になるはず。

少しクランクを回してみます↓


続けて↓
カムスプロケットはINもEXも動いているのがわかります
(EXのカムも一緒に)

INのカム山のみ変化なし

当然、結果は?


こうなるわな・・・

ウソでしょっ!って言いたくなりますね。

カムも折れたけど
わたくしの心も、ポッキって折れました・・・・・(悲しいなぁ・・・)

V-MAXは、折れるって聞いたことはありましたが・・・・

断面見ると、きれいに折れていますね


給油口が大きくて、カム自体の肉厚が・・・

折れるなら、ここって場所で折れていますね。

 

落ち込んでいても仕方ないので
各部のダメージをチェックして

今度は、STDカムで組み直しました。

そして、最初の写真です↓


STDカムシャフトとSTDキャブレターの組み合わせで
パワーチェック

後軸出力で142PS
この数値だとメーカー諸元の軸出力(エンジン出力)に換算すると

170PSぐらいに相当すると思います。

STDカム・STDキャブでこの数値だったら

折れちゃったけど
WEB盛りカム・TMRキャブの組み合わせでは
何馬力でていたんだろーって思いますね。

メーカーの想定以上の馬力と金属疲労など
色々が重なって折れたのだと思います。

パワーアップするようなカスタムには
リスクもあるということも覚えておいてください。

 

V-MAXは、パワー上げていくとよく
ここが、壊れたものです↓

ドライブシャフトがはまるカップリングギアを連結する
ピニオンギアのボルトが、良く折れました。

折れるとファイナルギアケースアッセンブリで交換でしたが
でも、もうパーツは廃盤・・・

壊さないように、無理な車高や無理なエンブレは避けるべきですね!

それでは、また来週 ごきげんよ~

 

 

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