販促部 ヒロ伊藤です。
ひょんなことから、バラバラになったエンジンを組むことに!
ヘッド周りも、何もかも全てが分解された状態でした。
バラバラで持ち込まれたパーツ達・・・
新聞に包まれているのを開封していきます。
ちなみに、新聞の日付は2000年
そこで、20年以上前にバラされたことが判明!
系統ごとに仕分け作業から、クラッチ周りとオイルポンプ↓
ミッション周り↓
ヘッド周り↓
何点か、見つからないネジやパーツはありましたが
大物は、揃っているので何とか組めそうです。
そして、洗浄やバリ取りなどの処理を施して
ミッション周りから組んでいこうと、パーツを整理していたら
メインシャフト側↓
カウンターシャフト側↓
ここで、若者ピットマン達との会話になって
「この状態で、よく組めますね」
「自分でバラしていないのに、組めるんですか?」
「全然、わからん」「マニュアル見ないんですか?」
まあ、想像通りの会話でした。
確認の意味で、マニュアルはしっかり見るし
自分でバラしていなくても、パーツが間違っていなければ
構造を理解すれば、ある程度組めます。
最後は、マニュアルで確認
最終的にミッションは、このようにクランクのアッパーケースに収めて
組んでいきます。
下のシャフトが、メインシャフト
クラッチからの動力を伝達します。
上のシャフトが、カウンターシャフト
スプロケットが付いて、リアタイヤに動力を伝えます。
どこが、1速でどこが5速かわかりますか?
1~5までの配列です。
オートバイのミッションは、常時嚙み合い式で
メインシャフトとカウンターシャフトのギア一対で成り立つ構造になっています。
だから、メインシャフト・カウンターシャフトの一対のギアは
どちらか一方が、空転していて反対側はシャフトと一緒に回転する構造です。
それを、下の写真のシフトフォークがスライドギアを移動させます。
シフトフォークが入る場所は、赤のやじるしの所
写真は、カウンターシャフト(2枚下の写真では上側のシャフト)
2枚上の写真で右のやじるしの部分が、右に動けば1速
左のやじるしが左に動けば2速、右のやじるしが左に動けば3速
という具合です。
だから、このミッションはカウンター側で1~3速
メイン側で4速と5速になるように、ギアがスライドしています。
スライドさせるためのシフトドラム↓
3と5は、見えづらいが
シフトフォークがやじるしの位置に来た時の
ギアポジションです。
ここで毎度のことではありますが
いつも自分で、ブログやっていて意味が解らなくなってくる!
今回もです。
でも、まあいいや。
ミッションの構造が理解できれば
上からシフトドラム・メインシャフト・カウンターシャフト↓
この3個と
各ギアがわかれば、ミッションの配列が全てわかるんですよ。
というものの
この説明じゃ、解らないですよね。
興味があれば、自分で調べてください。
「興味をもって、自分で調べる」大切なことです。
最後に、本当にミッションの構造を理解している人なら
上の写真で、おやっ?て思いますかね。
2速のギアが付くところ
これじゃあ両方とも空転しますよね!
このミッション、車両はカタナ
そして、メインシャフト(真ん中)の
セカンドギアはシャフトに圧入なんですよ
わたくし、今までミッションネタのブログで
カタナを取り上げたことなかったんですよ
理由は、分解しないから
圧入なので嵌め合いが狂うのが良くないので
メインシャフトは、
ベアリング交換だけで分解してきませんでした。
今回は分解されていたので、紹介したというあんばいです。
たしか、
マニュアルでは2回まで分解(圧入)OKとなっていたと思います。
3回目は、部品交換ということです。
でも、もう部品は廃盤・・・・・・
今日も、よくわからなくなってしまいましたが
若いメカニックが、構造などに少しでも興味をもって
勉強してくれたら、うれしいです。
わたくしは、シームレスミッションを勉強したい!
それでは、また来週 ごきげんよ~