テンショナーのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

わたくし、只今ゼファーのエンジンを作業中

ヘッド、シリンダー、ロアケースが外れてエンジンが逆さになっている様

アッパーケースとその中身だけの写真↑

 

コンロッドとメタル達

黒っぽい8枚が、コンロッドメタル

白っぽい10枚が、メインメタル

ピストンは#1~#4まで、箱の中

今回は、純正のオーバーサイズピストンを使用してのO/Hのため
箱の中は、処理を施したピストンたち

 

これは
外したSTD↓

ひっくり返して、ピストンピン部をお見せしようと思ったのですが↓

ピンボケ (片手で物を持って、片手で写真を撮るといつもこうなる・・・・)

ゼファーは、ここの熱が相当厳しいので
いつも、ピストンピンがスムーズに抜けません。
ピストンとピストンピンはフローティングしていなくてはダメな場所なのに・・・・

 

焼けたピストンピン↓


ピストン側のピストンピン部↓

こうならないように、今回はピストンピンにDLCを施しました↓

ピストンにも処理をして

その結果

ピストンにスムーズに入って
ピストンを傾けると、ピンの自重で
そろそろっと、ゆっくり抜けてきます

完璧です。

 

今回は、ピストンリングにもWPCを施工

またまた、ピンボケ・・・・

 

シリンダーも精密ボーリング

プラトーホーニングそして、低フリクション処理も


これらは、どちらかと言えば

耐久性や低フリクションのための付加価値を付けるための作業。

 

そして

ここからは、絶対交換が必要な
壊れて、役割を果たしていないもの作業

 

ゼファーでよくある


カムチェーンテンショナーの不具合

上の写真で、すでにNGなのわかりますか?

本当は、中のスプリングによって

本来なら、ノッチ全て出ていなければダメなものです。


3枚上の写真はノッチが出ずに、固着してしまっています。

こうなるとカムチェーンが伸びても調整不能。
オートテンショナーの意味がなくなっています。
現にこのエンジンも、カムチェーンが張ったり緩んだり
カムタイミングなんて、ハチャメチャでした。

 

今回リフレッシュすれば、かなり変わると思います。
距離を乗ったエンジンは、このテンショナーは要チェックです。
エンジンをばらさなくても出来ますからね。

 

実は
ゼファーには、もう一つテンショナーが付いているんですよ

それが、これ↓


オルタネーターチェーンのテンショナー


赤いやじるし、オルタネーターチェーン
青いやじるし、オルタネーターチェーンテンショナー

ちなみに、緑のやじるしが先ほど紹介したカムチェーン

このオルターネーターチェーンテンショナーも距離を乗ると
だいたい、へこへこになっていて
テンショナーの役割を果たしていないことが多いです。
この太いオルタネーターチェーンが暴れると音が出ると思いますよ。
要交換ですね。

 

このエンジンに関しては、今回はここまで
まだまだ施工することも多いし
ミッションのチューニングなどもメニューにあるので
組む時に紹介していきますね。

 

 


それから、最後にもう一つ

わたくしの作業場が、リニューアルしました!

個室を作って頂き、落ち着いて作業出来ます。
部屋の中での作業風景はまた報告します。

 

しゃぼん玉スタッフ・アクティブスタッフからの反響は

「いい感じ」
「かっこいい空間ですね」
「集中して作業できる、凄い環境ですね」

 

中でも、わたくしの心に響いたのが
「素敵な、お部屋ですね」
という言葉

 

わたくし「素敵」なんて言葉を使ったこともないので
衝撃をうけました。

わたくしなら「でら、いい!」って言ってます。

何気に出てくる
「素敵」って、いい言葉ですね。

使う人の品格や人柄を表しているようです。

 

今の時代
「うざい」や「キモイ」は
すぐに口に出てくるけど

 

「すてき」って、なかなか出てこないですよね。

 

好きな言葉の一つになりました。

 

よって、この部屋の名前は
「すてき部屋」で決まり!

 

作業環境が、良くなっても
それを使う人がヘボでは

どうしようもないので、技術や技だけではなく

「素敵」って言葉や「ありがとう」って言葉が

普通に自然に、口から出てくる人になりたいものです。

 

それでは、また来週  ごきげんよ~

 

 

 

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