シート当たり幅のおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

今日もYZに助けてもらおっと!!

カーボンまるけのモトクロッサーYZ250Fのピストン↓

ピンボケです。
この頃カメラのピントが合わずに大変です。
わたくしの目と一緒・・・・・・

ピストンがこんなにカーボンまるけなので
当然シリンダーヘッド燃焼室もカーボンまるけ
(写真は無し)
それを、せっせこ掃除して

カーボンを落し、バルブシートを修正したのが↓


まともな写真がないので、この写真で勘弁してください。

バルブシート、わかりますか?

最初はカーボンだらけで真っ黒
バルブシートもカーボンか砂か何かが噛みこんで
シート面もガタガタでした。

これじゃあ圧縮が漏れちゃうってことで

シート面を綺麗にするためにシートカット
その後にすり合わせを行った後の写真です。

バルブシートとバルブのフェイス面との当たり面は
均一な円環状で、そこで気密を保つので
ガタガタでは圧縮漏れを起こします。

そのために、すり合わせだけでは修正しきれないときに
シートカットを行います。
今回はシート面がかなり荒れていたのでシートカットも行いました。

 

面(シート面)を綺麗にするのは、もちろんですが
その時に当たり幅も調整していきます。

当たり幅は、組手の考え方によって違うので
何とも言えませんが、まあ1mm前後かな?

でも、ここは超大事で
当たり幅が狭ければ面圧は上がるし
当たり面を外に持ってくればビックバルブ的な効果もでる場所
狭い方がいいじゃんって思いがちですが

放熱効果が落ちるんですよ

当たり幅が広い方が放熱がいいです

フェイスが接触する唯一の場所で
バルブが受けた熱をウォータージャケットに逃がすという
役割も有るので当然、広い方が放熱はいいです。

だからエキゾーストバルブの方の当たり幅は
インよりちょっと広くします。

特にこのYZは後方排気なので
後ろは熱に厳しいと思い
少し当たり幅を広く修正しました。

あと、今回改めて思いましたが
モトクロッサーのエンジンはカーボンだけではなく
砂も噛むことがあるのではないかと思いました。

ロードのようにあたり幅を狭くして面圧を上げるより
広くしておいて、多少砂が噛んでも
傷で圧縮が漏れないようにという狙いも有ります。

本当かどうかわかりませんが?

あと、すり合わせで使用したチタンバルブは
再使用が出来ないので注意です。↓

ちなみにSTDで
YZはピストンピンにDLCが施工されていました↓

ここも、熱が厳しいんですね
ピンを冷却するオイルジェットも有りました。

ホント
写真がないと、ブログは苦労しますね・・・・

完成したヘッド↓


もう一枚、写真がありました!

しかも
NOW ナウの写真です。↓

朝、早くから
一生懸命、組んでいます!!

レースに期待です。

いつか知らんけど!

 

それでは、また来週 ごきげんよ~

 

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