Z1エンジン・丸と角のおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

まだ作業途中も途中なんですが
ブログネタがないので
ちょとだけ、やりかけ作業の報告です。

Z1のエンジンなんですけど
黒に塗られて、ヘッドカバーは写っていませんがメッキ
なんか、ヤバイ気がします。
海外でバラされているのは、結構ヤバイのがあるから!

エンジンが絶不調ということで
圧縮、バルタイなど色々チェック
圧縮は規定値以下

バルブタイミングは?

激遅れ!

ヤバイぐらい遅れています。
INがこんだけ遅れれば、圧縮が低いのも当然

カムタイなんてあったもんじゃないぐらい
ハチャメチャなのでO/H決定

バラスと最初からバルブタイミングが変更できるように
長穴のカムスプロケットが装着されていました↓


タイミングのずれは、ここが動いてしまったからなのか?

とにかくチェックしていくと
Zの弱点
カムチェーン周りのアイドラーギアがガタガタでした↓
これじゃタイミングも適正にはならないので
要交換です。

STDではなく、強化版に交換予定です。
アドバンテージのレーシングアイドラー↓

色々なエンジンO/Hのプランも決まり

お色直しもしたいということで
数か月前に塗装にGO

 

それが戻ってきました!!
だからブログネタにしています。

クランクケースにシリンダー、メッキだったヘッドカバーも黒に

シリンダーは、純正オーバーサイズにボーリングと
プラトーホーニングを施し↓
綺麗に仕上がっています!!

あと一つ

ヘッド↓


Z1のヘッドなんですが、塗装前にバラした時
バルブガイドはガタガタだったので要バルブガイド交換

鋳鉄製のバルブガイドからABB2製のバルブガイドに

しゃぼん玉でも1本IN側をサンプルで展示しています。↓

内燃機やさんで交換してもらい↓


あと、これ見てください

INバルブとコッタ↓

わかりますか?
Z1は本来は角コッタが使用されていますが、これは丸コッタ

丸コッタ・角コッタって言っても普通はわからないですよね。
なんのこっちゃですよ!

今回は2つを比べることが出来ました!

左EXバルブで角コッタ仕様  右INバルブで丸コッタ仕様

本とかでは丸とか角とか書いてあるけど、
両方いっぺんに見るのは珍しいと思いますよ!

丸コッタの組み合わせ↓

角コッタの組み合わせ↓


違いわかりますよね。
知らずに、反対に組むと大変なことになるので注意が必要です。
1台で両方使うのは
超センスレスです。

 

今回、丸コッタのバルブが付いていたということは
Z1000かMKⅡあたりのバルブにIN側だけ交換されていたんだと思います。

 

Z1からMKⅡまでのバルブは、バルブ経もバルブ長も一緒なので
コッタも同時交換すれば、問題ないのでそうしたんですね。きっと!

 

このヘッドは面研が施されていたしバルブも変わっている

そして今回、バルブガイド交換
新しいガイドに合わせてのシートカットなど

40年ぐらいの間に、かなり手を入れられたヘッドなので

バルブの突き出し量もチェック↓


バルブを入れて↓

ここの突き出し量を見ます↓

バルブのセット長を確認して

この突き出し量が、多ければ

バルブステムのヘッドを研磨して揃えます。

このセット長は、バルブを組んでいったとき
真ん中が削ったステムヘッド↓
リフターも装着して↓


シムも↓


バルブセット長が適正ではないと
このバルブクリアランスを調整するためのシムが、適正な厚みではなくなるので
なるべくシムの厚みで2.50ぐらいから2.60がメインになるようにしたいですね!

これから、どんどん組んでいきますが

ちょっとずつブログで紹介しますね。
このエンジンで、何回かはブログネタになりそうです。

 

それでは、また  ごきげんよ~

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