S1000RRのおはなし

販促部   ヒロ伊藤です。

 

この頃、BMW・S1000RRについての
問い合わせが、また増えてきました!(旧型の方)

 

2012年から2019年の4月までレースで使用して

13年からは6年間、8耐で使用しました。

なんか、なつかしい~

 

 

エンジンも何回、整備したことやら?

で!

問い合わせで一番多いのが

カムチェーン廻りの整備について!!


長く使用していると、上の写真のように

 

これは、交換が必要ですね!

 

 

新品は↓ 全然違いますよ。

このカムチェーン交換はエンジン降ろさなくても車上でできるので
距離を乗ったバイク・サーキット走行しているバイクは
交換したほうが良いと思いますよ!

 

 

交換は、チェーンはもちろんカムギヤ・タイミングギア・スライダーなど
全てセットで交換します。(部品代はちょっと高くなりますが)

作業自体は、カム外してスプロケット類とチェーンを
交換するだけですが

 

カムスプロケットが最初から長穴加工されているので↓

マークを合わせて組むだけではダメで、しっかりバルブタイミング

を調整しないと、エンジンのポテンシャルを発揮できないだけでなく

壊れる恐れもあるので、慎重な作業が必要です。

 

 

カムシャフトも外すと、だいたい

こうなっているので↓

外したついでに、ラッピングして摺動抵抗を減らす細工を施します。

作業前と作業後↓  全然違いますよね!!

そして、バルブクリアランス・バルブタイミングを調整して
(バルブクリアランスは最大値に調整)

完成!!

 

 

あと、2番目に多い問い合わせが

5速から4速のシフトダウンでのギア抜け

 

 

想像しただけでも恐ろしいシュチュエーションです。
ぞっとしますよ!

 

 

鈴鹿なら1コーナーとスプーンでのシフトダウンでのギア抜け

間違いなくコースアウトですね。
恐ろし~

 

 

ここも、シフトドラムとレシーバーを細工して
このネガな部分を解決します。
これも車上で出来る作業です。

 

 

これは、ニュートラル↓

これが1速↓

ドラムの谷にレバーが入っていればギアはちゃんと入っています。

 

 

それが、シフトダウン時にたまに

こうなると↓

ハーフニュートラルの状態になりギア抜けを起こすので

こうならないように、細工してやります。

 

 

設計図をもとに、必ず谷にレバーが落ちるように
赤い部分を溶接で盛ります。

山を高くして、さっきの中途半端な位置でレバーが
止まらないようにしてやります。

 

そして、少し尖らせます。


こんな感じです。

 

 

レバーも強く押し付けれるように、スプリングのイニシャルが
より多くかかるように溶接してやります。

 

 

そして、完成したのが下の写真です。

今回はよく問い合わせのある作業でしたが
このエンジンに関しては、まだまだ裏技がありますよ!
やっておいた方がいい作業もありますよ!

 

 

また、紹介しますね!

それでは、また来週 ごきげんよ~

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