販促部 ヒロ伊藤です。
わたくしのもとへ連絡が!
全日本ロードレース選手権・すごうラウンド
事前テストの日程決定の知らせ!
5月開催予定が延期になり8月開催のすごうラウンド
ついに、事前テストの日程も決まり
いよいよ! 開幕する予感!!
ということは?
「早くエンジン組めよ・・」
という連絡でもあるわけで
イエッサー
ということで作業開始
今年、何台目のR6だ? もうわからん!
洗浄したピストン・コンロッド・メタルたち↑
ピストンをコンロッドに
そして、新品のピストンピンクリップで固定しますが
クリップを袋から出す時は、必ずはさみで
純正パーツは、ほとんどがホッチキスで封がしてあるので↓
袋を勢いよくバッシと破るとホッチキスの針が飛んで
よからぬ所に(最悪なのは、GSの間)
入り込む可能性があるので注意が必要!
そして、取り出したNEWピストンピンクリップは
バリ取り↓
新品パーツは、まずはバリ取りから
これを、ピストンにはめますが
R6は、めちゃくちゃかたい!
わたくし、道具を使わず指ではめますが
血が出るんじゃないか?ぐらい、指が痛い・・・
ほんと!マジで!
でも、痛いの我慢して
完成↓
今度は、これをシリンダーへ挿入↓
泣き言ばかりだが、これもピストンが
なかなかシリンダーに入らない・・・
さっきのクリップといい、ピストン挿入
本当に、時間がかかる・・・
うまくいかない・・・・
イライラする・・・
の悪循環
しかし、ここは50歳のベテラン
「怒ったら負け・怒ったら負け・怒ったら負け」
と自分に言い聞かせ
挿入完了!
アッパーケースをひっくり返し
ここに、クランクシャフトを
ドッキング
今度は、コンロッドとクランクの連結作業
コンロッドキャップを元の位置へ確実に
絶対、間違いの起こらないように
ばらす前にマーキングをしておいたマークが
あっていること確認↓
コンロッドの締め付け
コンロッドボルト・ナットは新品を使用
洗浄して、ナットはしっかり面だしをしてから使用
面だしをしたナット(細かなことだけど重要)
ボルト・ナットの座面を潤滑↓
変なところでトルクを喰われて
キッチリ締めれないとこまるので・・
エンジンのなかでも
コンロッド・クランクケース・ヘッドの締め付けは超重要!
慎重に行います。
コンロッドは塑性域角度法で締め付けるため
次の道具を用意↓
イニシャルトルク 15NM(上のトルクレンチ)
角度法 180° (下のトルクレンチ)
あと、シクネスゲージ 2本
シクネスゲージは、コンロッドが
かたがないように、隙間に入れてキッチリ締め付けます。
締め付け完了。
そして、ミッションも装着
次は、ロアクランクケースを取り付けて、締め付け。
ケースの締め付け方もコツがありますが、また今度!
なぜか?
というと・・・
わたくし、やってしまいました!
わたくしの悪いクセ
作業に集中すると
飲まず・食わず・休憩せず・写真撮らず・・・
勢いで組んでしまいました!
(メカニックならわかるはず)
オイルポンプの処理や各部の締め付けかたのコツは
またの機会に報告します。
でも、これだけ
R6は塑性域角度法とトルク法
両方の締め付け方で組みます。
重要な個所
コンロッド・クランクケースは角度法
シリンダーヘッドはトルク法
よって、使うトルクレンチも
3本
トルクをかけていくと、ボルトもねじれてきて
プリセットタイプだとその時点でカチッと終わってしまい
適正トルクに達していないことがあるので
ダイヤル式も使用します。
ボルトがねじれた分、針が戻るのでそこから
規定トルクまで締めこめ安心です。
場所にあったトルクレンチを使用しています。
そして、最後に
飲まず・食わず・休憩せずの
わたくしの悪いクセ
釣りの時も同じことが起こります。
釣り人ならわかるはず!!
それでは、また来週 ごきげんよ~