チェックのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

 

今日は、エンジンのチェック(検査)作業

なんか?ちょっと調子が悪いような気が・・・・
マフラーからの煙が多いような気が・・・・

 

そんな時、シャーシダイナモでチェックしたりもするのですが

今回は、お客様から「圧縮」が不安とのことだったので

まず、圧縮圧力の測定

コンプレッションゲージをセットして

3番シリンダー
ゲージは11K↓
全然、モウマンタイ!(無問題)

これが、こんなような↓ 針のふれなら異常ありです。

4気筒とも測定完了したので、エンジンの中をカメラで覗いてみます

赤いやじるしの先にカメラが付いていて、モニターに映し出されます。

今写っているのは、ラチェットとわたくしのつま先

 

このカメラをプラグホールから燃焼室へ

ピストンヘッド↓

丸く見えているのがバルブ↓

機械自体で映像も保存できるので、写した写真を少しだけ

クロスハッチがしっかり残ったシリンダーの壁↓

カーボンが少し溜まったピストンヘッドと縦キズが少し入ったシリンダー↓

EXバルブが開いているところ↓

ここから、クランキングしていくと
ピストンが上がってきてバルブが閉じていきます。

赤いやじるしがピストン


ピストンが上まできました。
オーバーラップ側の上死点ということになります。

 

ここまでは、大きな問題なし

ただ、ちょっとオイリッシュなところがあるような?

ここで、もう一つだけチェック

というより、これがメイン!

 

 

シリンダーのリークテスト

 

V型は圧縮上死点がわかりずらいので、カメラで確認して
圧縮上死点を出します。(カメラはそのために使いました。
そのついでに写真を撮っただけです。)

 

圧縮上死点をだした気筒にリークテスターを装着して↓


レギュレーターを回して圧を掛けていきます。
これで、燃焼室の密閉具合をチェック

その時のリークの値を読み取ります。
0になることはないので、許容範囲かどうかの確認だけ

リーク率15%

ちょっと多いような気が・・・・

ここからは、どこからリークしているかのチェック

バルブの密着が悪いのか? ピストンリングか?

ヘッドガスケットか?

 

ここからは、写真撮らなかったので、違うエンジンで説明します。

 

何回、作業したか分からないS1000RRのエンジン
ちょっと懐かしいい!

リークテスターをセットして

圧を掛け、リーク率を読み取ります。

ここで、リークの個所を探すため

目ではなく、音に頼ります。
増幅装置で慎重にエア漏れの音を聞いてい来ます。

写真はインレットバルブ周りのチェック↓

INバルブ左右・EXバルブ左右 ここから音が聞こえれば
バルブの密着不良。

O/Hの時、そこのバルブは超慎重に作業します。

 

クランクケースからの音が大きければ、リングを疑います。

 

ウォーターラインから音があればヘッドガスケットというように

リークしているところを確認してから、そこに特に注意して

 

エンジンのO/Hに入ります。

 

しっかりヘッドなどO/Hしてら↓

組みあがったエンジンでもう一度チェック!

 

音がなくリークがないようなら

「いいエンジンできたね!」

ということで、走らせます。

 

ダメならやり直し!

こんな風に、エンジンチェックして作業しています!

 

ちなみに最初のV型のエンジンがどうだったのかは
お客様とわたくしだけの秘密です。

 

それでは、また来週  ごきげんよ~

 

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