2つのデュレーションのおはなし

販促部   ヒロ伊藤です。

WEBの盛りカム が到着

2つの箱の中には、4本のカムシャフト↓

一台で4本のカムシャフトということは
V型エンジン

車両は、VーMAX↓

今回は、車上での作業
作業は、カムを交換してバルブクリアランスを調整
そのあと、バルブタイミングを適正に調整

タイミングホイールをフライホイールに装着して

 

バルブタイミングやリフトを計測していきますが


車上だと狭くて大変です。

しかもタイミングホイールは車両の左側なんだけど

カムスプロケットは右側からとまっているので

車両の右行ったり左に行ったり・・・・・・・・

作業は、ブログでたまに載せているので
これぐらいにして

このカムシャフトのプロフィール↓


インテーク側のみ説明すると
Valve Lash  0.006 インチ とは  バルブクリアランス0.15mm
Valve Lift     0.360インチ       バルブリフト 9.14mm
Advertised Duration  270    作用角270度
Duration @ 0.05       246                   0.05インチリフトの時の作用角 246
Lobe Center  104                               ロブセンター104度

Intake Opens   19    Before TDC          インテーク開き 上死点前 19度
Intake Closes  47    After BDC            インテーク閉じ 下死点後 47度
注 どちらも、バルブリフト0.05インチの時

これが、このカムのプロフィールで、調整する所は
この数字になるように組み付け調整していきます。

バルブクリアランスは0.15mmになるようにシムで調整
バルブタイミングは0.05インチの時 19-47
ミリに直すと1.27mmリフトの時 19-47 になるように
カムスプロケットをずらして調整します。

国産では1mmリフトで書くことが多いですが
WEBは0.05インチ記載です。
間違えないようにしないといけませんね。

普通、社外カムのデュレーション(作用角)は
1mmリフト(WEBでは0.05インチ)のときだけ書かれていますが
このカムは246度

今回は、Advertised Duration も載っていました
270度
これは、ホンダ以外の記載の仕方ですね

開き始め・閉じきる時の瞬間の数字です

瞬間は測定しづらいので、社外カムなどは1mmリフトの時としていると思います。

今回、珍しく2つのデュレーションが載っていたので紹介しているだけですが

この246度と270度の数字が思ったより大切で
その差 24度
ロブセンター104から
計算すると開き側に11度 閉じ側に13度の振り分け

今回は0.05インチ 1.27mmリフトでやりますが

インテークが1.27mm開いた時のクランク角は19度
開き始めは11度足して30度
クランク角30度から開き始めて19度で1.27mmリフトということです。

なんのこっちゃでしょ!!

例えば、1.27mmリフトの時のデュレーションが同じカムでも

この開き始めから1.27mmまでの進むクランク角が重要で
カムによって
12度の物もあれば20度ぐらいの物も有ります。

ここで、カムの性格も変わってきます。
当然、乗り味も

そして

ここの事をランプって言います。

閉じる方でも、じんわり閉じるか、素早く閉じるか

設計の古いエンジンと新しいSSなんかで
だいぶ違ってきています。

色々、計測していくと面白いことがわかってきます。

楽しいですね

内容が、良くわからなくなってしまいましたが

今日は、バルブタイミングなど
しっかり調整して組みますよってお伝えしたかっただけです。

それでは、また来週ごきげんよ~

 

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