販促部 ヒロ伊藤です。
なぜか? この時期になると毎年
BMW S1000RRの問い合わせが急増
(エンジン カムチェーン周りがほとんど)
もう、そういう年式になってきたということですね!
問い合わせに対応するように、以前の作業写真を探していると
いろいろ出てきたので少し紹介しますね!
2018年の全日本・鈴鹿2&4の時の写真です。
多くのBMWチームのなかでVITAL SPIRITのみ
STDの電子制御サスペンションを使用していました!
当時は、今だから言えますが
「電子制御サスペンションでは、鈴鹿で2分10秒台は絶対でない!」
って言われていました。
メーカーにもです!
でも、チームの方針で
一般のユーザー様と同じ電子制御サスでやるときめていたので
いろいろ、ネガを消すためにチャレンジしました。
まずは、Rサス↓
分解して、チェック
モデファイしていきます。
(注 電子制御部分を改造するのは、レギュレーション違反)
リルドでガス室に穴を開けてガスを抜き
ばらしていきます
真ん中のロッドのリバウンドSPの上のユニットが
電子制御の部分↓
ガス室の体積を増やすために、フリーピストンの位置を調整
中に見える黒いふたがフリーピストン
ここがオイルとガスの境界線になります。
ノギスで深さを測り、適正な位置にセットして組んでいきます。
そして、ガス圧を調整できるように
ふたを製作して組みなおしていました。
何個も作ったのですが、頼まれて全部使ってしまいました・・・
また、作ってもいいけど
チューブになみなみ入れた
オイルは#2.5
そして、組んでいきます↓
そして、最後に窒素ガスを入れて
ガス入れる時は、いつも川瀬マンに手伝ってもらっていました。
Rサスのガス室のように、あんなに小さいものの中に
10k以上の高圧ガスを入れるので、安全のためにシールドつけています
下の装置は↓
ガスの注入口がバルブ式のため
上の装置・Rサスのガス室の中
全てを、狙いのガス圧12Kにして
その中でバルブの開け閉めを
行うSSTです。
ようは、12Kの部屋も中でバルブの開け閉めを行えば
ガス室も12Kになると言う理屈です。
待ち乗りのガス圧は10Kぐらいがいいと思いますが
鈴鹿は12kが、一番よかったでうね!
ダンロップコーナーやまっちゃんなど、開けていくコーナーで
高さが出てバイクが激変しました!!(タイムも!)
この、モデファイが効果が絶大でしたね!
しかし、これだけでは
狙いの2分10秒台には届かず
11秒台止まりでした!
(11秒でも、めちゃくちゃ速いけど)
でも、電子制御になった一番最初の15年は
14秒が最高だったので、すごい進歩です。
この後、データーロガーで前後サスのストロークを
研究したり、試行錯誤を重ねて
絶対、電子制御サスでは無理!
と言われていた2分10秒台
でました!!
本当は、10秒台までの道のりを今日ブログで
書こうと思ったのですが長くなりすぎたので
Fサスやステム・アクスルシャフト・リンクなどは
次に回しますね!!
それでは、また来週 バイバ~イ