付加価値のおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

最近、エンジンのネタばかりですが・・
懲りずに今日もです。

エンジンO/H ↓


バラバラにして、もう一度組み立てる。
それは、ただの「分解組み立て」

O/Hは、ダメな所をしっかり直してやる。
カーボンを落とす。バルブシートを修正する。
クリアランスを測定して使用限度を超えていたら部品交換など

新車時が100としたらO/Hでまた100に戻してやる
それがO/Hだと思います。

それ以外に、分解したついでに付加価値を付けて100を120にする

例えば、オーバーサイズピストンを入れるボアアップや
圧縮を上げるためのヘッド面研
吸入効率を高めるためにカムシャフト交換など、いろいろ方法はあります。

今日は、そういった
more power from an engine
パワーを引き出すための付加価値ではなく
O/Hついでの別の付加価値を紹介します。

STDピストンは処理して
ピストンピンにはDLCを施工
ピストンリングはWPCを施工↓

シリンダーも低フリクションの処理をして↓


STDで、フリクションを少なくするためや熱対策での加工や表面処理

そして、エンジン塗装↓


こういった付加価値も有りますよ!

 

当然、ミッションにも細工を施します。
例えば↓


左から2番目のギアが
このようにスライドして↓


ギアが入るのですが

問題は、ここのクリアランス↓


隙間が見えますよね。

ギアインするとき、この遊び分
フリーギア(その場で回転するギア)が動いてからギアが入ることに
遊び分、フリーギアが傾いて入ったりするので
具合がよくなかったりします。

このミッションも、このフリーギアは↓


ブッシュ部が摩耗して、使えなかったです。

対策として↓


加工済みのシムを使い調整していきます。

今回も、何か所か調整しました。

このように

低フリクションだったり
ネガが出そうな部分に細工したり
付加価値を付けて
きっちり、かっちり組んでいくと


シリンダーにピストンを挿入
この組み方だとピストンを一個一個入れていくので
リングの損傷などのリスクがないです。

これをシリンダーごとケースにドッキングさせ↓


ひっくり返して↓


ラッピング済みのクランクシャフトを載せていきます。

どんどん組んで

カムタイを調整して↓

完成です。


ちなみに、
このような磨いても綺麗にならないボルトは↓

交換しました。

そして

車両にエンジン搭載↓


STDパーツで耐久性重視のO/H

付加価値で

エンジンのお色直し

細部にわたり低フリクション処理
熱対策

ネガな部分への細工

MORE POWERではない

このような

エンジンO/Hもいかがでしょうか?

それでは、また来週 ごきげんよ~

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