販促部 ヒロ伊藤です。
何回か前のブログで、マルゾッキFフォーク M1RのO/H(やりかけ)
を紹介しましたが

シールφ41.7などが来たので、組付けました。
O/Hの作業はよくピットブログで紹介されているので
わたくしは、欠品パーツをどうしたか?を紹介します。
おさらいで、このフォークは右側だけで減衰力を発生させているですが
インナーチューブに仕込まれているフリーバルブもどき
の所に欠品がありダメでした。
それがこれ↓

バラスと↓

本来は、ここの間にスプリングが入り、
位置決めとバルブにテンションをかける構造だと思います。
そのスプリングが欠品・・・・・
そこで、線径やレート、内径を考慮してスプリングを選択

もっとピッタリのがあれば良かったのですが・・・・
あるはずないので
ちょん切って長さを合わせていきます。

写真のように(切った側)
圧縮スプリングのエンドが、開いていてはマズイので加工していきます。
こんな感じになるように↓

バーナーで、スプリングをあぶって↓

色の変化で頃合いを見て変形させます。↓

時間が重要なので、作業しながら写真を撮るのは大変・・・・
ここから、一気に冷やす↓
オイルの中に入れます。

急いでやっているので、ピンボケ・・・・

そして、スプリングは完成↓

バリ取りなどして
フリーバルブもどきに装着すると
あんばい良さそうでしょ! ↓

これをインナーチューブに、仕込みます。

最初はこれ↓

全然違うでしょ!
これで、フォークが復活できるはず!!
フォークを組んで、車両に装着
この写真!
このマルゾッキM1R Fフォークのネタで
初めてフォーク以外の部分を、ブログに載せたと思います。
オーラーを放つフレーム
車両は、何でしょうか?
ビモータ SB5
1985年式
カタナより2MMボアが大きい GSX1100Eのエンジンを搭載したマシン
めちゃくちゃ、カッコイイですね。
イタリアのマシンは、なんか雰囲気ありますよね!
ついでに、この写真を見てください↓

トップブリッジ周り
何かに、きづきますか?
写真は上下逆さではないですよ!
フォークオフセットが、普通と逆なんですよ。マイナスオフセット
皆様が乗っているバイクは、
ステムナットとフォークの位置関係が、こうじゃないですか↓
写真を逆さにしただけ

ステムナットよりフォークが前のプラスオフセットですよね。
SB5は逆
これだと、理論上はトレールが凄く大きくなりすぎます。
前後16インチだと、これでもちゃんと走るのかな~と少し思いましたが
「そんなはずないよな」
と思いよく観察したら

ヘッドパイプとフォークが平行ではなくフォークが寝ていました。
キャスターが寝ることで、適正なトレールを出しているんでしょうね。
乗ってみたら、乗り味も最高でした。
古き良き時代も感じることができました。
運転している感・操っている感が
半端ないバイクでした!
とにかく乗っていて楽しいバイクでした!
日本に何台あるか?
おそらく10台くらい(川瀬マンと話し合った予想)
そんな、マシンを整備させてもらって
テストランで乗らせてもらって
わたくし、幸せな環境で仕事させてもらっています。
皆様に感謝の限りです。
それにしても、古いビモータ
わたくしの、独り言
こういうのが、凄く格好よく見える。
乗りたくなる。
欲しくなる。
やっぱり、わたくしも
年を取ったのかな・・・・
それか、病気か
どっちかですね。
それでは、また来週 ごきげんよ~










