マルゾッキ M1Rの続きのおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

 

前回のマルゾッキ M1Rフロントフォークの続きですが

バラシて確認していたら
どうにも・こうにも、おかしなところがあったので

調べていたら欠品パーツがあることが判明!

今は、それをどうやって細工するか模索中・・・・

そのため、まだ組めていないのですが

少し紹介します。

前回のブログで、左側はほぼ減衰力を発生させていないことは紹介しました。

でぇ!

 

右側です。

上の写真のボトムケースについたアジャスターが
コンプ(圧側)なのかリバウンド(伸び側)なのか?
4までの数字が付いていますが、どの位置が最強で最弱?
っていうか! コンプC とか リバウンドR
とかフォークに書いておけよ!って思います。

バラス前に押してみたけど変化は感じられなかったので
オイル通路を見て目で確認していきます。

アジャスターを分解したところ

これで、スプリングイニシャルで強さを調整していることが判明

最強?最弱は?↓


真正面で4が最強なのも判明

 

コンプか?リバウンドか?

 

右側フォークのシリンダー↓

左側の3個のパーツは

インナーチューブに仕込まれているフリーバルブもどき

こんな風についていました↓


この時点で、もうおかしい!

 

これじゃあ減衰力はでないと思いました。

 

作動は、こうです↓

インナーにフリーバルブもどきが仕込まれていて
シリンダーとの隙間で減衰力を発生させます。
それなのに、隙間が多すぎ!
しかも、右側1本で2本分の減衰力を出さないといけないのに・・・

要はフリーバルブがちゃんと組まれていないんですよ。
そして、本当はここにスプリングが入るようです。
向きが逆で欠品パーツがある。

そりゃー減衰でませんよね。

本当は、押されたオイルが移動して
シリンダーの上の穴 ↓

この穴を通り

2重になっているシリンダーの間を通って
(4つ前の写真を見ると2重になっているのがわかります。)

赤いやじるしの隙間から出て
(ちなみに丸い穴は、コンプ)

ボトムケースに仕込まれていた、見たことのないパーツの穴を通り↓

アジャスターに入るようです。


ここで、減衰を調整できるようになっていました。

だから、この調整はリバウンドだったんですね

って、こんなブログでの説明ではわかりませんよね!

自分でも、どうやって説明していいか?
わからなくなってきました。

 

ただ

「組んであったから、そのまま組んだ」
「初めから、そうだった」
よく聞く話です。

 

それはオーバーホールではなく、ただの分解組み立てです。

オーバーホールは、おかしなところ、
ネガの出ているところを直して組み直すものだと思います。

このような、古いフォークなどは資料がないので
何が正解か、わからないときが多々あります。

でもよく考えて構造を理解すれば、ある程度
間違っているところは見えてくるはずです。

さて、欠品パーツどうしよう・・・・・

Oリングなんかも・・・・

部品なんか、出るはずないし・・・

そんな時は、NOKのOリング カタログでOリングは探し↓

欠品していたスプリングも圧縮スプリングのカタログで

 

線径 外径 レートを見ながら決めます

 


当然、ぴったりの物はないので
あとは、それを加工して装着していきます。

 

部品が揃い、フォークが復活してら
また報告しますね!

 

そして、
6月4,5日は
全日本 菅生ラウンド
応援よろしくお願いします。

それでは、また来週  ごきげんよ~

 

 

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