ギア抜け修理のおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

この、すっげー暑い中
ヤマハ様の主催する、岡山テストへ行ってきました。


全日本を戦うヤマハチームのみの走行だったので(2日間の貸切)

2日で7時間の走行ができました。

9月の岡山ラウンドに向けて、充実したテストになりました!!

この暑さで、ライダーは若いからいいけど
わたくしは、もうバテバテ・・・・・

でも、数年前はこの時期に8耐やってたんだなー

その時より、体がしんどい気がする・・・・・

やっぱ!   歳だ!!

 

そして
8耐、懐かしいな~と思い

 

写真を見ていたら、優人のかっこいいい写真がでてきたので

2016年の8耐の時の写真

車両はBMW S1000RR

 

S1000RRはVITALで9年間使用していたので

そのせいか?

 

今でも、S1000RRの作業依頼がよくきます。

カムチェーン交換などはよくあるのですが

今回は、1年に1台位は作業するシフト抜けの修理依頼でした。

6速から5速へのシフトダウン時のギア抜けが頻繁に起こる症状

さっそく、作業開始


クラッチカバーを外し、クラッチ版、ハウジングなども外していきます。


クラッチ廻りを取り外すと、

ギアセレクター廻りが出てきます。↓


シフトすると、上のクワガタのメスのようなプレートが動いて

星型のシフトドラムを回して、シフトレバーが位置を決める構造です。

この状態がニュートラル↓

どんどんシフトしていって、この状態が5速↓

症状は6速から5速へのダウンの時

メインシャフトを回しながら、その時のセレクター廻りの動きをチェックします


そうすると、確かにこの中途半端な位置で止まることが、たまにありました↓


これは、ギアが完全に入りきっていない状態で
ギアが空回りします。

走行中にこの症状が出ると断定して、こうならないように対策します。

設計図をもとに、↓


星型のパーツとレバーを加工していきます。


赤く書いた分だけ溶接で盛り、すこし尖らせてレバーが中途半端な位置で
止まることなく、必ず谷に落ちるようにしてやります。

星型のパーツを溶接して↓

かたちを整え↓

レバーもスプリングのイニシャルが強くなるように溶接して

完成です↓


これを、車両に組み込んで↓

これで、ギア抜けなく走行できると思います。

依頼は6から5速でしたが、よく5から4も抜けるので

両方とも加工しておきました。

星型の山を少し盛っているし、
押さえつけるレバーのスプリングも強くなっているので
本来ならシフトは硬くなりますが

チェンジペダルを足で操作する分には

ライダーは、シフトが重くなった事を感じないようです。

ネガな部分がでたら、その現象を経験をもとに推測して
自分で確認

そして

それを対策する作業

こういう作業は、わたくし

大好きです。

 

それでは、また来週 バイバーイ

 

 

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