オイルクリアランスのおはなし

販促部   ヒロ伊藤です。


前回のブログでレスポオイルの凄さを紹介したのですが

皆さまが食いついてきたところは! なぜか?

ハゼ釣りの方・・・・おぃっ!

 

「どこで、釣るの?」  「エサは?」

前回のブログでフォーカスしてほしいのは

オイルチューニング  レスポ

そこで、もう一度

この写真の凄さをおさらい↓ (レスポ コンペST-1使用エンジン)

8耐を完走したエンジンのメインメタル↑
(ちなみに8耐ウイークは、練習・決勝合わせて2000KMは走行します)

 

このパーツだけ見ても、メカニックならわかるけど
エンジン整備をしない方はわかりませんよね。

そんな方でも、わかるように

この部品は

赤い・やじるしの部分、クランクジャーナルで使用したプレーンベアリング
半割メタルです。
青い・やじるしの部分がピンジャーナル
写真に写っているコンロッドが2枚のメタルを介して結合される場所

なんとなく想像できますよね?

 

ここが、エンジンにとって
どれだけ、大切な場所か?
どれだけ、大きな力を受ける場所か?

 

200馬力近いエンジンの
爆発エネルギーを常に受けながら高速回転するので
これらの軸受け部
クランクジャーナル・ピンジャーナルは
とてつもない負荷がかかっています。

 

その軸受け部のオイルクリアランスは

内径を測定↓

クランクジャーナル部の外径も測定して
そこのクリアランスを
クランクジャーナルで0.03mm  3/100mm  30ミクロン  30μ

になるように、メタルを選択して組みます。

 

ピンジャーナルもコンロッド内径の測定↓

クランクシャフトピン部の外径も測定して
ピンジャーナルで0.05mm 5/100mm  50ミクロン 50μ

になるようにメタルを選択していきます。

 

このクリアランスのことをオイルクリアランスといい

レスポオイルによって

この0.03mm や 0.05mmのすっげーぇ狭い隙間にオイルが満たされて

オイルの油膜でメタルと軸が接触せずに浮いた状態で

円滑な回転と耐久信頼性を生み出しています!!

 

オイルが過酷な条件で回転する
狭い隙間を守ってくれているんですね!

 

レスポオイルのカタログを一部分どうぞ↓

だいたいエンジンをばらすと
これらの軸受け部には
金属接触した跡がかなりあります。

これは、全然ましな方です↑(良い方)

 

 

そして、一番最初の写真


耐久完走後のメタルです。

 

オイルの凄さわかりますか?

 

もう一つ、カムジャーナルも同じです。

最近、ばらしたV-MAX

カムシャフト↓
傷だらけです


カムキャップ↓

結構、傷が入っています。

 

このまま、組むのは具合が悪いので処理して

カムも

右・処理済み   左 処理なし


V型なのでカムもいつもの倍4本あるので大変ですが、しっかり処理します。

そして、
あとは レスポオイルを入れればOKです。

 

しっかりした油膜で、守ってくれるでしょう!!

 

前回のブログの写真も見返してくださいね!!

わたくし、一押しオイル!

オイルチューニング  レスポ の凄さがわかりますよ!!

 

それでは、また来週  バイバ~イ

 

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