そんなこと出来るんですか?のおはなし


販促部 ヒロ伊藤です




スタッフ 「そんなこと出来るんですか?」 

わたくし えっ?何をいまさら・・」


こんな会話があったので報告を


それは、ワッシャーを薄く削ることが出来るかという質問


M10のステンレスワッシャー

厚みは、1.43mm↓

これを、薄くしたいという依頼

1mmなら市販の物があると思うが希望は0.8mm

1mmと0.8mm、差は0.2mm

「1mmで、いいんじゃないの」って思う人がほとんどだと思いますが

その、0.2mmが重要なところも結構あるんですよ(マジで!)



さあ~作業開始!

旋盤で削るのですが、1.4mmを0.8mmに
ということは、0.6mm削るので
物をチャックできるのは0.75mm

こんなの、旋盤のツメでチャック出来るはずないので





以前、製作した治具を使います。



治具はこれ↓





これに、ワッシャーをセットして↓

薄いワッシャーの0.5mmだけくわえるように製作しているので

十分、削ることができます。



これを、旋盤にチャックして0.6mm削ります。

0.5mm位しか、掴んでいないので
作業は緊張しますが
大丈夫!

そして、出来上がったブツ↓

バッチリ!0.8mm↓

このように、薄いものは治具を作って削っています。

ただ、0.1mm単位で調整が必要な所は限られるので
正直、そんなに作業しませんね。




でも、一番この作業をするのは
意外だと思いますが、なんと!
エンジンの中です。



ミッションのチューニングでシム加工をよくします!
写真はゼファーのミッション↓

どうしても、クリアランスが広かったりして
シフト時に斜めにギアが
かたぐことがあるので、そうならないようにシムを追加したり

ドックの噛み込みを0.2mmでも深くするように(ギア抜け防止のため)
ギアを寄せたり





そのような時
純正ワッシャーが1.2mmのところを削って1.0mmにしたりしています。



だから、削り用の治具もこんなに増えました。

本当はもっとあるけど、特殊工具(SST)ばかり入った工具箱の中から
すぐには、見つけれませんでした!

ぐちゃぐちゃすぎて、よくわかりませんが

わたくしの、宝物たちです!


自作工具もいっぱいあるので
また紹介します。



あと、エンジンO/Hの時は

ミッションにも手を入れた方が良いですよ!



最初に戻りますが
ワッシャーの加工も出来ますよ。
必要であれば、ご相談を



それでは、また来週   バイバ~イ


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