カムスプロケット長穴加工のおはなし

販促部  ヒロ伊藤です。

エンジンO/Hの作業が多いこの頃・・・・・

特に苦労するのが、バルブタイミングを変更するため(適正にするため)
に作業するのがカムスプロケットの長穴加工

4枚、2台分をいっぺんに作業します。

カワサキのカムスプロケットは、座繰りがあるので
2段階で長穴にしなければならないので通常の長穴加工の2倍大変・・・・


まづは、座繰り部分を長穴に↑

お次は、ボルト部を長穴に↓


簡単に機械で削っているように見えますが、焼きの入ったカムスプロケット
めちゃくちゃ硬くて、超~大変・・・・・

だから、最小限の削るだけにします。

 

最小限とは?

長穴の移動分ですべての角度がカバーできるようにできる最小の角度のこと!

それは、計算で出します。
このエンジンの場合
カムスプロケットの丁数が46丁で

カムシャフトはクランクの1/2回転で動くので

360×2/46=15.65

よって、カムスプロケットで1丁、駒をずらすと15.65°
クランク角がずれるということになります。

だからカムスプロケットの穴を両側に4度ずつ削れば
クランク角では8度ずつずれることに

そうすれば、カムスプロケットの歯での1丁ずらしと
長穴での進める方向・遅れる方向での調整で
どんな場合でも、組み込めるということになります。

そうやって削った2台分↓

これを、カムにセットして組んでいきます。

使用するカムはヨシムラ↑

 

エンジンにカムを装着していきます。

よく見るとリフターもピカピカなのが分かりますか?

抵抗を減らすためにラッピングしてあります。↓

カムを取り付けると↓
まづは長穴のセンター付近で締めて調整していきます。

 

 

 

タイミングプレートも装着して↓

モリワキ製のプレートですが、ステンレスでとっても頑丈で
何と言っても、目盛りの字が大きいのが最高で愛用しています。

ここから、TDC(トップ)をだしてバルブタイミングを調整していくのですが

 

それは、次回にしますね。
本当は、終わる予定でしたが・・・

言い訳

パソコンが新しくなり使い勝手が・・・・・

 

それでは、また来週  バイバ~イ

 

 

 

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